
鎌倉市の支援制度、ざっくり言うと
危険ブロック塀の除却補助は10月末が締切です。通常は費用の2分の1ですが、市立小学校の通学路に面していれば10分の9まで上がります。壊したあとに生垣にすれば、緑化の補助も同じく10分の9になります。
山や森を持っている人には「民有緑地維持管理助成」。歴史的風土保存区域などの指定区域内なら25万円までは全額を市が負担し、総額100万円まで出ます。古都保存法の網がかかる鎌倉ならではの制度です。
ひとり親家庭等家賃助成は、月額家賃から15,000円を引いた額(上限9,000円)。家賃相場の高い鎌倉に固有の手当てです。
学校給食費は小学校が令和8年4月から無償、中学校はデリバリー方式で1食330円。中学校は「頼まない」という選択もできます。
太陽光・蓄電池の補助(重点対策加速化)は、個人向けの予算が6月17日で終了して受付停止中です。ただし市の別枠「住宅用再エネ・省エネ機器補助」は9月1日時点で執行率60%で、まだ受け付けています。
📌 申請前に必ず公式サイトで確認を
このページの金額・対象・申請期間は2026年9月時点でまとめたものです。補助金・給付金は年度ごとに内容が変わり、予算の上限に達すると年度の途中でも受付が終了します。申請を考えるときは、必ず各制度の鎌倉市公式ページ、または担当窓口で最新の情報を確認してください。
ここからは、鎌倉市の主な補助金・給付金を「住宅」「子育て」「結婚・移住」の3つのジャンルに分けて紹介します。それぞれのカードから、鎌倉市の公式ページに進めます。
🏠 住宅・リフォーム・省エネの補助金
🧱 危険ブロック塀等除却費補助【10月末締切】
補助額:標準工事費×面積と見積額の少ないほうの2分の1★通学路に面する場合:10分の9(市立小学校の通学路)対象:第三者が通行する道路などに面し、延長1m以上・高さ1m以上(擁壁の上なら擁壁込みで1m以上かつ塀が60cm以上)で、市から危険である旨の指導・勧告を受けたもの★締切:令和8年度の補助金交付申請は令和8年10月末日まで注意:交付決定通知日以降に着工してくださいあわせて:除却後に軽量なフェンス等を設置する場合も同じ補助率です補助額の注意:「標準工事費」の単価は市のページ本文になく要綱に載っているため、実際にいくら戻るかは本文からは計算できません
🌿 まち並みのみどりの奨励事業【ブロック塀を生垣にすると9/10】
補助額:標準経費の2分の1・限度額15万円★上のブロック塀補助とのセット:通学路のブロック塀補助を受けてから1年以内に緑化すると、補助率が10分の9に上がります地区計画区域・景観形成地区:補助率3分の2条件:接道緑化の延長3m以上、接道面から奥行3m以内。道路側に、敷地の地盤面から高さ40cm以上の塀やブロック積みがないこと。植栽後5年間活用すること対象外の植物:ビャクシン類・キョウチクトウ・竹類注意:工事前に申請が必要。年度内の申請累計が予算を超えるとその年度は受付終了です
🌲 民有緑地維持管理助成事業【25万円までは全額】
★指定区域内:歴史的風土保存区域などでは「経費の250,000円までは全額助成し、250,000円を超えた部分は2分の1を助成」。総額上限100万円その他の森林:経費の2分の1、上限100万円対象者:緑地の所有者、または所有者から作業の承諾を受けた方対象の緑地:森林法第2条に基づく森林であること受付:令和8年4月1日(水)から開始していますひとこと:山や森を相続して管理に困っている、という場面で効いてくる制度です
⛰ 既成宅地等防災工事費資金助成【がけ地】
防災工事:工事費の2分の1で500万円が限度伐採工事:工事費の2分の1で100万円が限度条件:人家を守る工事であること。新築後、防災工事は10年・伐採工事は5年を経過していること。設置する構造物の地上高が2.0m以上あること注意:事前に現地確認が必要ですあわせて:防災工事には利子補給制度もあります(利率・上限は本文に記載なし)窓口:みどり公園課 がけ地対策担当(0467-23-3000)
🏚 木造住宅の耐震診断・耐震改修
窓口耐震相談:無料(予約制・先着順)現地耐震診断:費用105,000円のうち83,000円を補助★耐震改修工事:工事費の2分の1・上限115万円(低所得者世帯等は上限135万円)防災ベッド・耐震シェルター:防災ベッドは2分の1または1台10万円の低い額(2台まで)/耐震シェルターは2分の1または30万円の低い額(1部屋まで)対象:平成12年5月31日以前に着工した木造2階建て以下で、市民が自ら所有し居住していること注意:契約前に申請してください。まず窓口耐震相談から始まります
☀️ 太陽光・蓄電池などの補助【枠が2種類あります】
①住宅用再エネ・省エネ機器等設置費補助(受付中):太陽光=公称最大出力×1万円・上限5万円/エネファーム上限4万円/蓄電池上限5万円/V2H上限3万円/ZEH等は+5万円加算①の状況:令和8年度予算600万円に対し9月1日時点の執行率は約60%。まだ受け付けています。受付は予算額に達した日か3月1日のいずれか早い日まで★②重点対策加速化事業(個人向けは停止中):太陽光7万円/kW、蓄電池は3分の1(家庭用上限14.1万円/kWh)ですが、6月17日の申請をもって個人向け(家庭用)の予算が終了し、受付を停止しています(9月2日時点の執行率は約98%)。事業用の申請は引き続き可能です注意:①と②は併用できません。①は着工前・引渡前に申請が必要です電気自動車:令和8年度から廃止(「国の補助額増額等に鑑み終了します」と市が明記)
🚽 下水道・浄化槽・生ごみ処理機
公共下水道接続工事補助金:1工事につき88,000円(令和8年5月1日〜令和9年4月30日の額。毎年5月に見直し)条件:公共下水道が使用できる区域になってから3年以内貸付金(無利息):くみ取り→水洗化 4,400,000円以内/浄化槽廃止→接続 4,070,000円以内(42か月以内の均等償還)★浄化槽の雨水貯留転用:既存の浄化槽を庭の散水用の雨水貯留に転用する場合、「設置工事1件につき40,000円が上限額」生ごみ処理機:上限1台3万円。非電動型は90%・電動型は75%を補助。1世帯につき電動型1台・非電動型2台まで。購入日から6か月以内に申請合併処理浄化槽:令和7年3月31日をもって要綱を廃止し、終了しました(下水道普及率97.76%を理由に市が明記)
👶 出産・子育ての支援
🍽 学校給食費
小学校:令和8年4月以降、無償で給食が提供されます。市の言葉で「保護者の皆様の負担はありません」中学校:デリバリー方式で1食330円(予約制)。「毎月定額(330円/食×18食+収納代行手数料)の前払いが必要」と市が記載ひとこと:中学校は「頼まない」という選択ができるのが、全員給食の市との大きな違いです注意:収納代行手数料の実額は本文に記載がないため、実際の月額は本文からは確定できません
📚 就学援助制度【令和9年2月28日まで】
学用品費(年額):小学校 13,230〜15,500円/中学校 25,040〜27,310円新入学学用品費:小学校 57,060円/中学校 63,000円★中学入学前の前倒し支給:小学6年生には81,000円を中学入学前に支給宿泊校外活動:小学校3,960円/中学校6,210円めがね:上限18,000円認定の目安:世帯所得が生活保護需要額の1.5倍以下(2人世帯 持家260万円・借家340万円/4人世帯 持家440万円が目安)申請期間:令和8年2月16日〜令和9年2月28日。5月31日までなら4月分から遡って支給、6月1日以降は申請月から小学生の給食費:「国県からの交付金により令和8年度から保護者負担がなくなるため、支給しません」
🏥 小児医療費助成・ひとり親家庭等医療費助成
小児医療費の対象年齢:0歳から18歳の年度末まで自己負担:保険診療の自己負担分が無料。「お子様が医療機関を受診した際の自己負担はありません」★所得制限:市のページ本文に所得制限の記載はありません。ネット上には「小学生・中学生は所得制限あり」という情報が残っていますが、その出典ページは現在404で開けません。有無を断定できないので、こどもみらい課(0467-61-3896)に確認してくださいひとり親家庭等:児童扶養手当または遺族年金の受給者が対象。18歳到達後の3月31日まで(中度以上の障害・定時制在学は20歳未満)。医療証は毎年12月31日に更新ひとり親の所得制限:ありますが、基準額は市のページ本文に記載がありません
🏠 ひとり親家庭等家賃助成制度
助成額:「月額家賃から15,000円を控除した額。ただし9,000円を限度とします」対象:民間の賃貸住宅(月額家賃15,000円以上100,000円以内)に住んでいること条件:児童の年齢が20歳未満、鎌倉市に1年以上居住、生活保護を受けていないこと所得制限:ひとり親医療費助成と同じ基準(扶養0人なら申請者208万円未満・扶養義務者236万円未満)★ひとこと:近隣の市に同じ制度は見当たりません。家賃相場の高い鎌倉に固有の手当てです
🤱 産後ケア事業【令和8年4月に減額】
宿泊型:自己負担 2,500円/日通所型:1,000円訪問型:500円★変更点:令和8年4月1日から自己負担額が下がりました回数:宿泊7日+通所・訪問あわせて7日。産後4か月未満の母子が対象減免:非課税世帯・生活保護世帯は減免があります注意:ページ下部に令和7年度までの様式が残っているので、申込導線を間違えないよう注意してください
🤰 妊産婦健診・新生児聴覚検査の補助
妊婦健診(16回分):22,000円×1回、12,000円×2回、5,000円×11回産婦健診:5,000円×2回追加券:1,000円×10枚新生児聴覚検査:AABR 3,000円/件・OAE 1,500円/件1か月児健康診査:3,000円妊婦のための支援給付:1回目5万円+2回目5万円×胎児数
🧬 不妊治療費(先進医療分)助成
助成額:費用の7割・上限50,000円(1回の治療あたり)対象:保険診療の体外受精・顕微授精と併せて実施した先進医療回数の上限:40歳未満は通算で胚移植6回、40〜43歳未満は3回不育症治療助成:制度はありますが、助成額が市のページ本文になく案内PDFのみです。こども家庭相談課(0467-61-3944)に確認してください
👵 高齢者への支援・免許返納
高齢者バス割引乗車証購入助成:年度あたり3,000円分。70歳以上かつ市民税非課税世帯。申請期間は毎年度7月1日〜3月10日(受付中)★運転免許自主返納者支援:バス・タクシー助成券 500円券×4枚=2,000円分。満65歳以上で自主返納または失効した方。返納した日から6か月後の月末までに申請。郵送申請のみ公衆浴場入浴助成:助成券で1回300円(年1冊72枚綴り)。65歳以上帯状疱疹の予防接種:自己負担 生ワクチン3,000円/組換えワクチン1回7,000円×2回。非課税・生活保護は免除。組換えの2回目を年度内に終えるには1回目を1月末までに★補聴器:高齢者向けの補聴器購入助成は、市公式サイト上で確認できませんでした
🎗 がん患者のウィッグ購入費助成・特殊詐欺対策
ウィッグ購入費助成:上限30,000円(1人1回まで)。抗がん剤治療などの副作用による脱毛でウィッグが必要な方。購入日の翌日から1年以内に申請★特殊詐欺被害防止電話機等購入費補助:経費の3分の2または6,000円の低い額(1世帯1台・1回限り)その枠:先着140名に対し9月1日現在で57名。まだ余裕があります対象:市に住民登録がある70歳以上で、前年度の市税を完納していること申請期間:令和8年4月1日〜令和9年2月26日
💍 結婚・移住・定住の支援
🏯 景観重要建築物・歴史的風致形成建造物
★結論:所有者向けの現金補助は、市のページ本文に記載がありません市がしていること:所有者に補助金を交付するのではなく、「鎌倉市景観重要建造物等保全基金」へのふるさと寄附を呼びかけています指定の状況:景観重要建築物等は全35件(令和7年1月現在)。歴史的風致形成建造物の指定5件はすべて公共・準公共施設で個人住宅ではありませんひとこと:「鎌倉の古民家を買えば市の修繕補助が出る」と思って探すと空振りします。気になる場合は都市景観課(0467-61-3465)へ
🔎 結婚新生活支援・移住支援金・空き家補助について
結婚新生活支援事業・移住支援金・定住促進の補助、そして空き家の除却・改修補助や空き家バンクは、鎌倉市の公式サイト上で確認できませんでした。婚姻に関して確認できたのは「鎌倉市オリジナル婚姻届&新生活スタートブック」(記念品と冊子の配布)だけで、現金の給付はありません。空き家対策のページも、専門7団体の相談窓口の案内が中心です。ただし市が「実施していません」と明記したページはないため、断定はせず、気になる方は市の窓口に確認してください。
タイプ別|あなたが対象になりそうな制度
「結局どれが自分に関係あるの?」という人向けに、暮らし方のタイプごとに、チェックしたい制度をまとめました。
⏰ 今月中に動いたほうがいい人
・危険ブロック塀等除却費補助は10月末が締切(通学路沿いなら10分の9)・住宅用再エネ・省エネ機器補助は9月1日時点で執行率60%。予算に達すると終了します・高齢者バス割引乗車証購入助成は3月10日まで(70歳以上・非課税世帯)
🌲 山や森、がけを持っている人
・民有緑地維持管理助成(指定区域内なら25万円までは全額・総額100万円)・既成宅地等防災工事費資金助成(防災工事500万円/伐採工事100万円がそれぞれ限度)・どちらも事前の現地確認や相談が前提です
🧱 ブロック塀を直したい人
・除却は2分の1、通学路沿いなら10分の9。10月末締切・壊したあと1年以内に生垣にすれば、緑化の補助も10分の9(限度15万円)・ただし道路側に高さ40cm以上の塀が残っていると緑化補助は使えません
👶 小さなお子さんがいる家庭
・学校給食費は小学校が無償、中学校はデリバリー1食330円(頼まない選択も可)・産後ケアは令和8年4月から自己負担が下がりました(宿泊2,500円/通所1,000円/訪問500円)・妊婦健診は16回分・最大22,000円の券から始まります
👪 ひとり親家庭の方
・ひとり親家庭等家賃助成(月額家賃−15,000円、上限9,000円)。市内1年以上居住が条件・ひとり親家庭等医療費助成(所得制限あり。基準額は市に要確認)・就学援助は令和9年2月28日まで申請できます
申請するときに気をつけたいこと
補助金・給付金を使うときは、次の3点をおさえておくと失敗しにくくなります。
⏰ ①「予算がなくなり次第終了」の制度がある
省エネ設備の補助や住宅系の支援は、年度ごとに予算の枠が決まっています。人気の制度は年度の途中で受付が終わることもあるので、早めの確認・申請が安心です。
📄 ②「工事や契約の前」に申請が必要なことが多い
リフォームや設備の導入、耐震診断・改修は、契約や着工の前に申請(や事前相談)が必要なケースがよくあります。動き出す前に、対象になるか・申請の順番はどうかを必ず確認しましょう。
🔗 ③ 最新情報は必ず公式ページで
金額・対象・期間は年度ごとに変わります。このページはあくまで入り口として使い、申請時は各制度の公式ページや担当窓口で最新の内容を確認してください。
まとめ|鎌倉市の補助金は「使えるものを知る」ことから
鎌倉市の補助金で今いちばん急ぐのは危険ブロック塀の除却補助です。締切が10月末で、通常は費用の2分の1ですが、市立小学校の通学路に面していれば10分の9まで上がります。さらに壊したあと1年以内に生垣にすれば、緑化の補助も同じく10分の9。歴史的な町並みを守りながら通学路の安全も取るという、鎌倉らしい二段構えの設計です。
鎌倉ならではなのが民有緑地維持管理助成です。歴史的風土保存区域などの指定区域内なら、25万円までは全額を市が負担してくれます。山を相続したものの管理費が重い、という人にとっては現実的な助けになります。対象は森林法上の森林なので、まずご自分の土地が該当するか確認してみてください。
ひとり親家庭には家賃助成があります。月額家賃から15,000円を引いた額で上限9,000円。近隣の市に同じ制度は見当たらず、家賃相場の高い鎌倉に固有の手当てと言えます。ただし市内に1年以上住んでいることが条件なので、転入してすぐには使えません。
注意していただきたいのが小児医療費の所得制限です。ネット上には「小学生・中学生は所得制限あり」という情報が残っていますが、その出典となっているページは現在404で開けず、市の現行ページには所得制限の記載がありません。このページでも有無を断定しません。該当しそうな方は、こどもみらい課(0467-61-3896)に直接確認してください。
もうひとつ、期待しがちで空振りするのが古民家の修繕補助です。景観重要建築物は35件指定されていますが、市は所有者に補助金を出すのではなく、保全基金への寄附を募る側に立っています。結婚新生活支援も移住支援金も、市のサイトでは見つかりませんでした。
金額や受付期間は年度ごとに変わります。このページは入り口として使っていただき、申請するときは必ず各制度の公式ページで最新の内容を確認してください。
