
小田原市の支援制度、ざっくり言うと
学校給食費は小学校が0円、中学校は月5,000円から3,300円に減額されました。中学校を市の独自財源で下げた市は県内でも珍しく、1食単価まで公開している点も他市と違います。
住宅リフォーム支援は10月30日(金)17時15分必着。ただし現金ではなく3万円相当のカタログギフト(地場産品・食事券など)で、65件の抽選です。
空き家は「壊す」より「売る・買う」を支援しているのが小田原の特徴です。売買の仲介手数料に上限5万円、建物状況調査費に上限3万円。令和7年6月30日からは購入予定者も調査費補助の対象になりました。
加齢性難聴の補聴器購入助成は上限6万円ですが、令和8年度は予算に達して事前相談の予約が終了しています。令和9年度分は改めて告知されます。
不育症治療費助成が年度あたり30万円。近隣の平塚市には見当たらない制度です。
📌 申請前に必ず公式サイトで確認を
このページの金額・対象・申請期間は2026年9月時点でまとめたものです。補助金・給付金は年度ごとに内容が変わり、予算の上限に達すると年度の途中でも受付が終了します。申請を考えるときは、必ず各制度の小田原市公式ページ、または担当窓口で最新の情報を確認してください。
ここからは、小田原市の主な補助金・給付金を「住宅」「子育て」「結婚・移住」の3つのジャンルに分けて紹介します。それぞれのカードから、小田原市の公式ページに進めます。
🏠 住宅・リフォーム・省エネの補助金
🔨 地域経済循環型住宅リフォーム支援事業【10月30日必着・抽選】
★もらえるもの:現金ではありません。3万円相当のカタログギフト(地場産品・食事券など)で返ってきます枠:65名・抽選★申請期間:令和8年6月15日〜10月30日(金)17時15分必着条件:市内在住でその住宅に住んでいること(賃貸は不可)、市税の滞納がないこと、他の公的補助を使っていないこと、工事費20万円以上(税抜)、市内の施工業者に発注すること、申請時点で着工前であること工事の期限:完了と報告は令和8年12月23日まで窓口:産業政策課(0465-33-1555)
🏘 空き家の売買を支援する2つの補助
★仲介手数料の補助:支払った仲介手数料の2分の1・上限5万円★建物状況調査費の補助:調査費の2分の1・上限3万円。令和7年6月30日から、所有者だけでなく購入予定者も対象になりました対象:空家等対策支援システムに登録された空き家。空き家バンクへの登録が必要です業者の条件:仲介は県宅建協会小田原支部または全日本不動産協会湘南支部の会員で市内に事務所がある業者。調査は県建築士会小田原地方支部などの会員事務所注意:3親等以内の親族間の売却は対象外。法人も不可。事前相談が必須です申請締切:仲介手数料の補助は2月末ひとこと:「壊す」ではなく「流通させる」ほうに補助を置いているのが小田原の特徴で、県西部で空き家を買って移住する人には実質的な移住支援になります
🏚 木造住宅の耐震診断・耐震改修
耐震診断:自ら住む所有者・3親等内の親族が住む・改修後に住む予定=9万円(費用の10分の10が対象。令和7年度より拡充)/貸家・共同住宅の所有者=6万円(費用の3分の2)耐震設計:10万円(3分の2。段階的改修は初回6.5万円)工事監理費:5万円(3分の2。段階的は3.5万円)★耐震改修工事:要配慮者世帯115万円/一般85万円(いずれも2分の1。段階的改修は初回65万円)要配慮者世帯とは:要介護認定を受けた方、身体障害者手帳1・2級、療育手帳Aの方が住んでいる世帯対象:昭和56年5月31日以前に着工した地上2階建て以下の木造(枠組壁・プレハブを除く)。市税の滞納がないこと★除却工事の補助:令和8年8月31日をもって令和8年度の受付は終了しました(事前の簡易耐震診断も終了)
☀️ 再エネ・省エネ設備の補助【種類が豊富】
太陽光(自家消費型・自己所有):7万円/kW併用蓄電池:対象事業費の3分の1(上限5.16万円/kWh)蓄電池(定置型)単独:5万円/件(太陽光が既設または新設される住宅であること)電気自動車:5万円/件/V2H 5万円/件エネファーム:3万円/件/ZEH 10万円/件★ひとこと:エネファーム・V2H・EVへの補助を令和8年度も続けているのが小田原の強みです(近隣では令和7年度で終了した市もあります)窓口:環境部ゼロカーボン推進課(0465-33-1426)
🧱 ブロック塀等撤去費補助金【11月27日まで】
補助額:撤去する塀の長さ1mあたり1万円(限度額10万円)。見積額が10万円未満なら見積額(税抜)が上限対象:道路・学校指定通学路(私道を含む)・公共施設・幼稚園・保育所・公民館などに面する高さ1m超のブロック塀等条件:同じ道路に面するものをすべて撤去すること。撤去後に設置する場合は高さ40cm以下(フェンスは可)対象外:建て替え・解体を伴う工事★受付期間:令和8年5月11日〜11月27日(金)。実績報告は12月25日まで。先着順です
⚡ 感震ブレーカー設置費補助金【12月25日まで】
補助額:1件あたり2千円(上限)。購入金額(工事ありなら見積額)が2千円未満ならその額が上限対象:市内の戸建・集合住宅に住んでいる、または所有している個人・団体。令和8年4月1日以降に購入したもの。1住戸1個まで★受付期間:工事なし=令和8年5月11日〜12月25日/工事あり=5月11日〜11月26日注意:工事を伴う場合は交付決定後の着手が条件。領収書等が必要です★今年度から:電子申請ができるようになりました
👶 出産・子育ての支援
🍽 学校給食費【中学校を月5,000円→3,300円に減額】
小学校:月額0円(無償化)。1食単価352円・給食材料費は月5,888円で、国基準額分5,200円+国基準額を超える分688円を市が補てんしています★中学校:月額3,300円。1食単価434円・給食材料費は月7,062円で、市が月3,762円(年41,386円)を補てん市の言葉:「市立中学校の学校給食費は、市独自の補てんにより、月額5,000円から月額3,300円に減額します」細かい話:実施日数は小学校が年184回、中学校が年179回。月額は1食単価×実施日数÷11か月で計算。中学3年生の3月分は1,280円注意:小学校でも、生活保護の教育扶助など法律等に基づき給食費が支援される方は月額5,200円になります(既存制度による支援が優先)ひとこと:1食単価から補てん額の内訳まで公開している市は珍しく、中学校を市の独自財源で下げた点も県内では目立ちます
📚 令和8年度 就学援助制度【令和9年1月31日まで】
★申請期間:令和8年4月1日〜令和9年1月31日(受付中)。WEB申請ができます援助の内容:学用品費・修学旅行費・眼鏡購入費(別途申込が必要)など★金額:支給額は市のページ本文に記載がなく、案内PDFにしか載っていません。このページでは金額を出していません対象:市立小中学校・県立中等教育学校・国立大学附属小中学校に在籍する児童生徒の保護者。生活保護利用者は修学旅行費のみ。前年の世帯所得が一定以下注意:毎年度の申請が必要です。「4月申請のみ支給する費目があります」と市が注意書きをしています窓口:教育指導課 学事・教職員係(0465-33-1682)
🎓 小田原市高等学校等奨学金【給付型・年額4万円】
金額:年額40,000円(募集人員100名、年1回・8月末に指定口座へ振込)性格:返す必要のない給付型。他の奨学金との併用が可能です対象:高校・中等教育学校後期課程・特別支援学校高等部・高専1〜3年・専修学校高等課程などに在学し、小田原市に住所があって、経済的な理由で修学が困難だが学習意欲がある方注意:生活保護利用者は除きます★募集時期:令和8年度分は6月30日で締切済み。在籍高校を経由して申請し、学校から市への提出期間は6月1日〜6月30日必着ですあわせて:市独自の貸付型奨学金は公式サイト上で確認できませんでした(県の母子・父子・寡婦福祉資金の案内のみ)
🏥 子ども医療費助成【所得制限は廃止済み】
助成内容:保険診療の自己負担額を助成(通院・入院とも)★所得制限:市の原文で「保護者の所得による所得制限は、ありません。(2023年10月1日の診療分・調剤分から廃止)」対象年齢:0歳〜18歳到達後最初の3月31日まで(令和6年10月1日診療分から18歳年度末に拡大)対象外:生活保護・ひとり親医療・重度障害者医療・児童福祉施設入所・里親委託の方。保険外の費用や入院時の食事療養費も対象外★注意:ネット上には「小学生以上には所得制限があります」という廃止前の古い情報が残っています。現行は所得制限なしです
👪 ひとり親家庭等医療費助成事業
助成内容:保険診療の自己負担額を助成所得制限:あり(令和7年1月1日から)。扶養0人 208万円未満/1人 246万円/2人 284万円/3人 322万円/4人 360万円扶養義務者等:236万円/274万円/312万円/350万円/388万円未満5人以上の場合:1人につき38万円を加算所得の計算:給与所得控除後の額+養育費の80%対象:児童は18歳の年度末まで(一定の障害・高校在学は20歳未満)注意:手続きは市役所5階の窓口のみです
👂 加齢性難聴者への補聴器購入費助成【今年度は予約終了】
助成額:補聴器本体購入費の2分の1(千円未満切り捨て)または60,000円のいずれか低い額★今年度の状況:令和8年度は予定件数(予算)に達したため、事前相談の予約を終了しています。令和9年度分は改めて告知されます対象:市に住民票があり令和9年3月31日までに65歳以上になる方。市税の滞納がないこと。聴覚障害の身体障害者手帳を持っていないこと★流れ:事前相談が必須 → 補聴器相談医の加齢性難聴の診断 → 補聴器適合検査施設(市内は小田原市立総合医療センターのみ)を受診 → 認定補聴器専門店で購入 → 装用訓練修了証明対象外:買い替え・修理・すでに購入済みのもの窓口:高齢介護課 地域包括支援係(0465-33-1864)
🧬 不育症治療費助成【年度30万円】
助成額:保険診療の対象外となる不育症治療費の2分の1(千円未満切り捨て)、1年度あたり30万円が上限助成期間:初回申請の年度末から4年条件:夫婦の前年所得の合計が730万円未満、法律婚、夫婦とも市に住民登録があり医療保険に加入していること、市税の滞納がないこと申請期限:1治療期間が終了した翌日から6か月を経過する日の属する月末★ひとこと:近隣の平塚市には見当たらない制度です不妊治療(先進医療分):先進医療費の10分の7・上限5万円。申請期限は治療終了日から6か月以内
🤱 産後ケア事業・妊婦のための支援給付
妊婦支援給付:1回目 妊婦1人5万円/2回目 こども1人5万円(双子10万円)。所得制限なし・非課税扱い産後ケア アウトリーチ:1回500円デイサービス(6時間程度):1回2,900円ショートステイ:1泊13,000円・2泊19,500円(1泊追加ごとに+6,500円)★変更点:令和7年4月からサービスごとの回数制限が撤廃され、合計7回まで使えます減免:生活保護・市民税非課税世帯は負担金が免除されます(申請が必要)注意:前日・当日のキャンセルは全額キャンセル料がかかります
🩺 人間ドック助成(国民健康保険)
助成額:負担した金額の2分の1・上限1万円対象:令和8年度内に受診し、受診日に小田原市の国保被保険者で、その年度内に40〜74歳になる方条件:特定健診の受診項目を満たすものに限ります。同じ年度に特定健診を受けた方は対象外。保険料の滞納世帯は申請できません★申請期間:令和8年6月1日〜令和9年3月31日(令和9年3月受診分のみ4月30日まで)。年度に1回あわせて:脳ドックの補助と運転免許返納支援は、市公式サイト上で確認できませんでした
💉 帯状疱疹ワクチンの助成【任意接種分は今年度で終了予定】
★任意接種の助成:生ワクチン4,000円(1回のみ)/不活化ワクチン1回10,000円(上限2回)★重要:市のページに「令和8年度で終了予定です」と明記されています。50歳以上でまだ助成を受けていない方は今年度中に任意接種の対象:接種日時点で市に住民登録がある50歳以上で、定期接種の対象者を除く方。令和6年1月1日以降の接種分。過去に市の助成を受けていないこと定期接種の自己負担:生ワクチン2,700円/不活化ワクチン7,000円(1回あたり)申請方法:対応医療機関での窓口差引か、健康づくり課への償還払い申請。市役所本庁舎・住民窓口では受付していません大人の風しん:MRワクチン8,000円/風しん単独4,000円(1人1回のみ)
💍 結婚・移住・定住の支援
🏠 空き家バンク・住情報
内容:空き家の情報を登録し、売買や賃貸につなげる仕組みですあわせて使える補助:上で紹介した仲介手数料の補助(上限5万円)と建物状況調査費の補助(上限3万円)★導線の注意:市の「住情報」ページからリフォーム支援へのリンクが令和7年度版のままで開けません。リフォーム支援を探すときは、産業政策課のページを直接見てください
🔎 結婚新生活支援・移住支援金・中山間地の支援について
結婚新生活支援事業も、現金を給付する移住支援金も、小田原市の公式サイト上で確認できませんでした。確認できたのは移住相談窓口と、移住オンラインコミュニティ「オダワラボコミュニティ」だけです。片浦地区など中山間地に限った移住定住の補助も見つかりませんでした(旧片浦支所をワーケーション施設にリニューアルする事業は確認できましたが、これは施設の整備で個人向けの給付ではありません)。小田原で実際に使えるのは、上で紹介した空き家の売買仲介手数料補助と建物状況調査費補助です。この2つが、県西部で家を買って移り住む人にとっての実質的な支援になっています。
タイプ別|あなたが対象になりそうな制度
「結局どれが自分に関係あるの?」という人向けに、暮らし方のタイプごとに、チェックしたい制度をまとめました。
⏰ 10月〜11月に締切が来る人
・住宅リフォーム支援は10月30日(金)17時15分必着(3万円相当のカタログギフト・65件抽選)・ブロック塀等撤去費補助は11月27日(金)まで・先着順・感震ブレーカーは工事ありなら11月26日、工事なしなら12月25日まで
🏘 空き家を売りたい・買いたい人
・売買の仲介手数料に上限5万円(申請締切は2月末)・建物状況調査費に上限3万円。令和7年6月30日から購入予定者も対象に・どちらも事前相談が必須。空き家バンクへの登録も必要です
👶 小中学生のいる家庭
・給食費は小学校0円・中学校月3,300円(5,000円から市独自に減額)・就学援助は令和9年1月31日まで受付中。WEB申請ができます・高等学校等奨学金は年額4万円の給付型。令和8年度分は6月30日で締切済みです
👵 65歳以上のご家族がいる人
・加齢性難聴の補聴器助成は上限6万円。ただし令和8年度は予約終了、令和9年度分を待つことに・帯状疱疹ワクチンの任意接種助成は令和8年度で終了予定。50歳以上なら今年度中に・国保の人間ドック助成は1/2・上限1万円(令和9年3月31日まで)
☀️ 省エネ設備を入れたい人
・太陽光7万円/kW、蓄電池5万円、EV・V2H各5万円、エネファーム3万円、ZEH10万円・エネファーム・V2H・EVの補助を令和8年度も続けているのは小田原の強みです・窓口はゼロカーボン推進課(0465-33-1426)
申請するときに気をつけたいこと
補助金・給付金を使うときは、次の3点をおさえておくと失敗しにくくなります。
⏰ ①「予算がなくなり次第終了」の制度がある
省エネ設備の補助や住宅系の支援は、年度ごとに予算の枠が決まっています。人気の制度は年度の途中で受付が終わることもあるので、早めの確認・申請が安心です。
📄 ②「工事や契約の前」に申請が必要なことが多い
リフォームや設備の導入、耐震診断・改修は、契約や着工の前に申請(や事前相談)が必要なケースがよくあります。動き出す前に、対象になるか・申請の順番はどうかを必ず確認しましょう。
🔗 ③ 最新情報は必ず公式ページで
金額・対象・期間は年度ごとに変わります。このページはあくまで入り口として使い、申請時は各制度の公式ページや担当窓口で最新の内容を確認してください。
まとめ|小田原市の補助金は「使えるものを知る」ことから
小田原市の補助金でまず知っておきたいのが学校給食費です。小学校は0円、そして中学校を市の独自財源で月5,000円から3,300円に下げています。国の負担軽減事業は小学校が対象なので、多くの市では中学校が据え置きのままです。そこに市のお金を入れて下げた例は県内でも目立ちますし、1食単価(小352円・中434円)から補てん額の内訳まで公開している情報開示の姿勢も、他市とはっきり違います。
空き家について小田原が面白いのは、「壊す」ではなく「売る・買う」を支援している点です。売買の仲介手数料に上限5万円、建物状況調査費に上限3万円。しかも令和7年6月30日から買う側も調査費補助の対象になりました。結婚新生活支援も移住支援金もない小田原ですが、県西部で空き家を買って移り住もうという人には、この2つが実質的な移住支援として機能します。
今すぐ動く必要があるのは住宅リフォーム支援です。10月30日17時15分必着で、65件の抽選。ただしもらえるのは現金ではなく3万円相当のカタログギフト(地場産品や食事券)です。工事費20万円以上・市内業者への発注が条件で、地域のお金を地域で回すことを狙った設計になっています。
高齢の家族がいる方は、タイミングに注意してください。加齢性難聴の補聴器助成(上限6万円)は、令和8年度分の予約がすでに終了しています。制度がなくなったわけではなく、来年度また募集されます。逆に帯状疱疹ワクチンの任意接種助成は「令和8年度で終了予定」と市が明記しているので、50歳以上でまだ受けていない方は今年度中に動くべきです。一方が待ち、もう一方が急ぎ。ここは間違えやすいところです。
子育て世帯には不育症治療費助成(1年度あたり30万円)もあります。近隣の平塚市には見当たらない制度で、夫婦の前年所得の合計が730万円未満であることが条件です。
金額や受付期間は年度ごとに変わります。このページは入り口として使っていただき、申請するときは必ず各制度の公式ページで最新の内容を確認してください。
